終活で自分の墓地を探す
2017.04.26

数珠先祖代々のお墓がないとか、遠過ぎるとか、理由は様々ですが、核家族化の進展もあって、新たにお墓を造る家が多くなりました。生前から自分の墓地をどうするか考えることは、大事ですが、難しい問題でもあります。なぜなら、これは、自分の問題というよりも、むしろ家族や親戚の問題だからです。自分は、永遠の眠りにつくので、周りがどうあろうと関係ありません。ところが、家族や親戚は、春秋のお彼岸やお盆、年忌法要の時には、お参りをしなければなりません。

さらに、どこが経営する墓地であろうと、年間管理費の支払いが必要です。寺院が経営する墓地を購入すれば、場合によっては、門徒になることが条件とされます。そうなると、お寺の各種行事への参加や、お寺を維持するための寄付や門徒の年会費の納入などが必要です。当然、支払うのは、残された家族です。

また、永代供養の費用として、墓地や霊園を購入する際に支払った料金は、文字通り永い代に渡って有効なのでしょうか。霊園を京王線の駅近くでもつ寺院の墓地案内を見てみると、どこも永代供養料33年間と記されていて、33回忌、俗に言う弔いあげまでの権利を購入するようです。墓地を東京に求めた場合の、公営の霊園でも、33回忌後は、合葬されるようになっています。さらに都心部になると、2体目の納骨から13年間、ただし延長は可として、13回忌を一応のめどにしています。

もちろん33回忌ともなれば、法要を行うのは、息子や娘の世代ではなく、その子、つまりは孫の代になります。しかし、昨今のように、晩婚や未婚も多い時代に、墓地を承継(次の代に引き継ぐことの民法上での表現)し、法要を行っていくことは、そうそうたやすいことではありません。子どもも少子化で、一人っ子も珍しくありません。その影響を受けて、お墓にも「両家墓」という婚姻関係で親戚になった新郎新婦の両家の親を合葬する墓も出てきました。墓地探しは、自分だけでなく、後に残される家族や親戚の目線でも考えなければいけません。

お墓参り一つを取り上げても、「半日でお参りできる距離」がよいとされています。しかし、都心の墓地は、公営でも約400万から1100万程度までと永大供養料が高額な上に、10倍近い抽選に当たることが条件です。加えて都内の居住年数など、抽選に参加するための権利も必要です。霊園は京王線にそった霊園でも、手頃な値段の墓地は、多摩市や調布市になり、都心からは離れます。田園都市線の霊園も同様で、5~60万の墓地となると、横浜市や川崎市の郊外となるようです。これでは、公共機関でのお参りでは、半日とはいかないようです。

墓地の形にも、納骨堂、樹木葬墓地、合葬墓地、共同墓地、公園墓地、ガーデニング墓地など、いろいろあります。家族ともよく相談して決めることが大事です。墓地の生前購入は、相続税の問題からも、いざという時のためにも、よいことですので、家族で十分話し合って決めたいものです。

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